プランや土地が決まったら、次に決める必要があるのが、外壁やキッチンなどの設備・仕様です。設備・仕様は使い勝手と先々のメンテナンスをよく考えて選ぶことも必要です。金額やデザインだけで決めてしまうと後々後悔することも…
賢い、設備・仕様の選び方をこれから紹介します。
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【床材】
住宅で主に使われる床材について、続いてご紹介します。
今回は、床材のなかでも大半を占めるフローリングについてです。
フローリングは、無垢フローリングと複合フローリングに分かれます。
無垢フローリングは、天然木をそのまま板にしたもので、自然素材ならではの質感、調湿効果が期待できます。夏場のさらりとした感触と冬場にヒヤリとしない足ざわりは無垢床ならでは。経年による色味の変化も楽しめる床材です。
表面は、塗膜が強くお手入れしやすいウレタン塗装が施されていますが、無塗装品の場合は、ワックスや木材内部へ浸透させるタイプのオイル系塗料を現場塗装します。表面に傷がついた際は、やすりがけで新品に近い仕上がりに修復できます。
*サクラ
*クリ
*スギ
複合フローリングは、合板などの基材の表面に、デザイン性が高い化粧単板を貼ったものです。無垢材に比べ収縮や変形が少なく、床暖房対応など機能性に優れています。反りが少なく扱いやすく、比較的低価格です。表面の化粧単板は樹種やバリエーションも豊富です。
一般的な化粧単板の厚みは1㎜以下ですが、これを3㎜程度にしたものもあります。質感がありながら変形が少なく、無垢と複合の両方の特徴をもちあわせます。
床材は、見た目の美しさはもちろん、空間に合った性能が必要です。
先にご紹介した畳やクッションフロアなどの床材と合わせ上手に選択しましょう。
次回は、内装材のお手入れ方法についてご紹介します。