プランや土地が決まったら、次に決める必要があるのが、外壁やキッチンなどの設備・仕様です。設備・仕様は使い勝手と先々のメンテナンスをよく考えて選ぶことも必要です。金額やデザインだけで決めてしまうと後々後悔することも…

賢い、設備・仕様の選び方をこれから紹介します。

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2 屋根材編

屋根は、外壁材以上に風雨や積雪にさらされる部分です。デザインに加えて、耐久性やメンテナンス性をより重視して選びたい材料です。また、屋根の重さは耐震性に影響します。地震が起きたときには、屋根の重さが倒壊などに繋がらないように、木造住宅の壁量を計算するときには屋根材の重さを加味して計算するように定められています。

 

主な屋根材をご紹介します。

1.スレート

2.日本瓦

3.ガルバリウム鋼板

 

1.スレート

化粧スレートと言われる、セメントと人工繊維や天然繊維を材料にして薄く加工し、着色塗装したものが一般的です。

比較的、軽量のため、住宅の耐震性が低下しにくく、ある程度の耐久性があるため、多くの住宅の屋根材として使用されています。デザインもすっきりしていて軽快感があり、色合いも豊富なため、色にこだわりがある方には、おすすめです。カラーベストやコロニアルは、この化粧スレートです。メンテナンス面では、スレートは塗装によってその機能が保たれているため、定期的な塗装(一般的に10~15年を目安)が必要ですが、30年相当の耐候性があるスレートも発売されています。

 

2.日本瓦

古くから日本家屋に使用されていて、粘土を使った焼きものの屋根材です。製造工程の違いで、表面に釉薬が塗られているのが釉薬瓦、塗られていないのが無釉瓦に分かれます。

 

釉薬瓦は、陶器瓦ともいわれ、表面が釉薬でガラス状になっているので、雨水が浸み込まず、非常に耐久性が高い瓦です。釉薬で表面を覆うので色も豊富に選べます。形は、粘土を成形するため、屋根の形状、デザイン、好みに合わせることができ、近年では、和風住宅だけでなく洋風住宅でも多く用いられるようになりました。島根県の石州瓦は日本三大瓦の一つとされ有名です。

無釉瓦は、釉薬をかけず、成形した粘土をそのまま窯の中で焼き上げた瓦のことです。代表的な無釉瓦には、いぶし瓦と素焼き瓦があります。いぶし瓦は、松材・松葉でいぶし、瓦全体が深い銀色の瓦です。釉薬瓦に比べ、耐久性は低下しますが、デザインや風合いが和風住宅にピッタリなため、純日本建築の建物や本格的な和風住宅の屋根に多く使用されています。

素焼き瓦は、釉薬もいぶしも施さず、自然の色合いが特徴の瓦です。焼くときに酸化現象のため赤系になるので、赤瓦と呼ばれています。明るい色合いなので、洋風住宅によく使われます。

 

日本瓦の特徴として、粘土を成形して焼くため、重量が重くなります。特に、耐震性を考慮して選ぶ必要がある材料です。断熱性や遮音性にも非常に優れています。瓦自体はメンテナンスは必要ありませんが、棟瓦の積み直し、漆喰部分は、随時メンテナンスが必要です。

 

3.ガルバリウム鋼板

アルミと亜鉛とシリコンで鉄板を両面から加工した鋼板屋根材です。

非常に耐食性に優れており、メンテナンスフリーな屋根材です。また、加工が容易なことから、様々な葺き方ができ、デザイン性が高いのが特徴です。トタン屋根同様にサビ、雨音、室内温度の上昇が懸念されましたが、近年は、これらを克服する施工方法と石粒ガルバリウム鋼板という新素材も登場し、屋根材として注目されています。きちんとした施工技術のもと、取り入れたい屋根材です。

 

最近の住宅は太陽光発電を搭載する家も多く、屋根材選びも重要になってきています。

用途に合わせて、適切な屋根材を選びましょう。