プランや土地が決まったら、次に決める必要があるのが、外壁やキッチンなどの設備・仕様です。設備・仕様は使い勝手と先々のメンテナンスをよく考えて選ぶことも必要です。金額やデザインだけで決めてしまうと後々後悔することも…

賢い、設備・仕様の選び方をこれから紹介します。

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今日は、破風(はふ)と鼻隠し(はなかくし)のお話しです。

どちらも屋根を構成する部材で、屋根先の化粧材です。

形状や材質、役目などに大きな違いはなく、雨樋がつくかどうかで呼び名が違います。雨樋がついていない側を破風、ついている側を鼻隠しと呼びます。

破風

 

 

破風・鼻隠しには大切な役目があります。屋根は上から吹き付ける風には強いのですが、下や横から風が吹き込んでくるともろいのです。破風・鼻隠しはこれらの風を防御し、内部へ風や雨水が吹き込むのを防ぎます。鼻隠しには雨樋がついているため、屋根から落ちてくる雨水が樋に入る際に飛び散り、湿気と乾燥を繰り返すことで、劣化が早くなります。

 

材質は、以前は木製やモルタル製がほとんどでしたが、現在は耐久性の高いガルバリウム鋼板や窯業系の材質に変わりつつあります。

 

1.木製

一番安価ですが、紫外線の影響を受けやすく、再塗装など定期的なメンテナンスが必要です。

 

2.モルタル

昔の住宅の外壁はモルタルが多かったので、その延長で鼻隠しもモルタル製が多かったようです。しかし、現在ではモルタル製の外壁が激減しているので、その姿は消えつつあります。

 

3.ガルバリウム鋼板

正確には、木製の鼻隠しにガルバリウム板金を被せたものになります。ガルバリウムは30年以上メンテナンスが不要ですので、一度施工すれば手間要らずで済みます。

 

4.窯業系

多くは、セラミックスやセメント等の複合材の鼻隠しが使われます。そのため、耐久性や化粧性が高く、さらに耐火性も高いのが特徴です。

 

 

外壁材や屋根材の主要部分だけでなく、屋根を構成する部材もしっかりと選びたいですね。