プランや土地が決まったら、次に決める必要があるのが、外壁やキッチンなどの設備・仕様です。設備・仕様は使い勝手と先々のメンテナンスをよく考えて選ぶことも必要です。金額やデザインだけで決めてしまうと後々後悔することも…
賢い、設備・仕様の選び方をこれから紹介します。
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【窓】
◎窓の設置位置と目的別による種類と特長
窓は、眺望や採光、通風や換気などの役割はもちろん、外観デザインやインテリアの要素ともなる重要なアイテムです。窓の種類には、開閉方法や形状、設置位置や目的などにより分類することができます。
開閉方法や形状は、前回ご紹介しましたので、今回は設置位置や目的別に窓をご紹介します。
■ピクチャーウインドウ
外の風景を切り取るように設けた窓。眺めることを目的とした開閉できないフィックス窓です。
■トップライト
屋根に取り付けられた窓で、天窓とも呼ばれます。同じ大きさの一般的な窓と比べて3倍の採光が得られるとされています。どうしても、壁面の窓から光がとれない時によく使われます。
注意点として、光が強すぎて落ち着かない場合があるので居室に使う場合は、カーテンで調整できるようなものにしましょう。電動タイプのものがあります。また、山陰のように雪が降る地域では雨漏りのリスクも大きいので施工に気をつけることと、雪の日に結露しやすいので、高性能なものを選ぶ必要があります。
圧倒的な明るさと共に様々な注意点もあるので、採用する際は注意深く設計しましょう。
■ハイサイドライト
高窓採光とも呼ばれ、目の高さより高い位置、天井に近い位置に設ける窓のこと。
室外から、室内が見えないように設計すれば、プライバシーが守れる点と、明るさはとりながら、窓の下に家具が置けるのも特徴です。
開け閉めが簡単なチェーン式のものもあります。
■地窓
床面に接した位置にある窓。床面より柔らかい光を取り入れることができます。
写真のように、収納の下に作ることが多い窓です。
■デザインウィンドウ
丸や四角の小さめの窓、細長い窓のこと、それらをいくつか組み合わせたもの。窓を連続させたり、複数用いることで、室内へ個性的な光を取り入れたり、特徴あるインテリアや外観デザインを作ることができます。
他に、雨戸やシャッター、防犯性を高めるため面格子を組み合わせたタイプもあります。
窓には、さまざまな形状や設置方法などがあります。性能はもちろんのこと、それぞれの土地や生活スタイルに合わせて、操作性や清掃性など日々の使い勝手、断熱性や気密性などの性能面、外観やインテリアとの調和など、多方面から検討し、最適な組み合わせを考えてみて下さい。
写真:一部LIXILカタログより引用