内装材として床・壁・天井に使われる主な種類を、数回にわたりご紹介しました。
末永くきれいな状態を保つため、知っているようで知らない、自分でできるお手入れのポイントについてご紹介します。
今回は、壁・天井材について。
【壁紙】(クロス)
日頃のお手入れは、クロスについたホコリを掃除機で取る程度です。汚れがひどい場合は、ホコリを十分に取ってから、ぬるま湯でうすめた中性洗剤をスポンジやタオルに含ませて、叩くようにして汚れの落ち具合を確かめながら拭きます。その後、ぬるま湯で洗剤をきれいに拭き取り、最後に乾拭きをします。
クロスの貼り合わせ部分に直接洗剤をかけたり、多量の水を含ませないようにしましょう。
クロスに剥がれがあったら、早めに補修を行います。剥がれた部分に水溶性のノリを付けて貼付けます。押しピンでとめておき、一晩ほどしてからピンを取るときれいに仕上がります。強力な接着剤を使うと剥がれなくなり、後で貼り替えをするときに困りますので注意しましょう。
【塗り壁・塗料】
毛の柔らかなホウキを使い、上から下に向かってやさしく掃くような感じでホコリを取り除きます。
表面の汚れは消しゴムを使って、上からトントンとたたくようにして汚れを取り除きます。消しゴムを擦りつけると汚れが広がったり塗り壁の変色を招く恐れがありますので注意しましょう。水を使った掃除はNGです。
【木材】
やわらかい布で乾拭きする程度で十分です。水拭きや洗剤拭きは素材を傷める原因となります。
【タイルやパネル化された壁材】
使用している場所にもよりますが、軽い汚れは固く絞った雑巾で拭く程度で十分です。キッチン廻りなどの汚れがひどい場所では、台所用の中性洗剤を薄めたものを浸した布やスポンジでお手入れし、仕上げに固く絞った布でふき取りましょう。
汚れは積み重なる前、軽いうちにお手入れするのがきれいな状態を保つポイントですね。
次回は、内部建具についてご紹介します。