意外と知らない?正月飾りについて
さて、前回のコラムでは年末の大イベント大掃除のコツについてお伝えしました。
大掃除も終わってスッキリしたところで、意外と知られていない?正月飾りの基本についてご紹介します!
正月飾りとは
本来、日本の正月は歳神様を家にお迎えし祝う行事です。
歳神様とは、先祖の集合霊のことを呼んだもので、年の初めにやってきて、その年の家族の健康や五穀豊穣を約束してくれる神様です。
正月飾りは、その歳神様を心から歓迎するための準備として飾るものです。
よく知られている正月飾りに、門松、しめ飾り、鏡餅があり、それぞれに飾る意味が異なります。
門松
門松は、歳神様の依代(よりしろ)と言われており、正月飾りの中で最も重要なものとされています。
歳神様が迷わず降りて来るための目印となるものです。依代とは、心霊が依り憑く対象物のことをいいます。
しめ飾り
新しい藁に裏白(うらじろ)、ゆずり葉、橙(だいだい)などをあしらって作ったお飾りをしめ飾りといいます。
新しい藁は、古い年の不浄を払うという意味があり、裏白は長寿、ゆずり葉は子孫の繁栄、橙は家系の繁栄を願ったものです。
しめ飾りは神様を迎える清浄な場所を示すために飾るものですが、玄関に飾ることで、災いが外から入る事を防ぐといわれています。
鏡餅
鏡餅は、歳神様を迎えるために供えるお供物です。白木の三宝(三方)に半紙を敷き重ねた丸もちを載せ、その周りに橙(だいだい)、裏白、昆布、ゆずり葉などと縁起物の海の幸、山の幸を飾ります。
鏡餅には、お正月の間歳神様が宿るとも言われます。
供えていた鏡餅を、鏡開きの日に皆で食べることで、そこに宿った力を分けていただくと共に一年間の健康や幸せを願います。
いつ飾るの?
お正月の準備は、関東では12月8日、関西では12月13日から始まり、12月28日までにすべて済ませます。
正月飾りを飾るのは、準備期間中ならいつでもいいのですが、28日に飾るのが一般的です。
29日は「二重苦」につながる事や、数字の「9」が「苦に通じる」というゴロ合わせからも嫌われます。
また、31日は「一夜飾り」と言われて忌み嫌われます。
30日に飾る家庭も多いのですが、旧暦では30日を晦日(みそか)と言い、月の最後の日を意味するため31日と同様の扱いになるので、できるだけ28日までに飾り付けを終えるようにしましょう。
いつまで飾るの?
正月飾りを飾る期間は、地域によって違いがあります。
一般的には松の内(1月7日)までとされています。松の内とは元旦から7日までの、歳神様がいる期間のことをいいます。
地域によって異なり、小正月(1月15日)や二十日正月(1月20日)までという地域もあります。
関西地方では小正月、京阪地方や岐阜、石川、群馬の一部では二十日正月の風習が多く残っています。
門松としめ飾りについてはこの日に取り払います。
鏡餅は他とは違い、鏡開きの日までになります。鏡開きの日は、一般的に1月11日とされていますが、こちらも地域によって違いがあります。
京都では1月4日、関西地方では1月15日もしくは20日とする地域もあります。
喪中に飾ってもいいの?
喪中の場合ですが、新年の年賀状を控えることはあっても、正月飾りを飾る事に問題はありません。
新しい年の健康と幸せを願うという意味でも飾っていただいて大丈夫です。
いかがでしたか?大掃除から正月飾りまで終わったら、気持ち良く新年を迎えられそうですね。
当社でも、皆様の新しい年がより良い一年になりますように、来年も全力でサポートさせていただきたいと願っております!