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外壁のお手入れ〜サイディング編〜②

アート建工の「メンテナンス講座」、前回はサイディングのメンテナンスについてご紹介しました。

今回の記事では、「外壁のお手入れ〜サイディング編〜」リフォームについてご紹介いたします。

サイディングのリフォーム時期

耐久性の高いサイディング外壁ですが、経年や雨風による劣化により、一般的に約18年~20年に1度、リフォームが必要とされています。

最近は、雨水で汚れが自動的に落ちるものや、30年程度メンテナンスが不要なものもあります。

リフォームの方法

サイディングのリフォームには、住宅の状態によって主に3つの方法があります。予算や特徴について、順を追って見ていきます。

①張り替え

外壁の痛みが大きく、塗り替えでは対応しきれない場合は張り替えを検討しましょう。張り替え方法にも2通りあります。

・既存の壁の上から重ねて貼り付ける…約120万~200万円

・既存の壁を撤去してから貼り付ける…約180万~300万円

今あるサイディングボードはそのままで、上から新しいサイディングボードを重ねて貼り付ける、という方法が安くあがります。

ただ、既存のサイディングボードに反りがある場合にはこの方法は難しくなりますので、撤去してから貼り付けることをおすすめします。

②③でご紹介する塗装、コーキング交換をせず放置しておくとサイディング材が劣化してしまい張り替えが必要となりますので定期的に確認しましょう。

②塗装

張り替えよりも安く済む方法です。サイディングの上から再塗装することで、撥水性等の性能を蘇らせることができます。

塗料の種類によって費用が異なり、耐用年数が長いものほど価格が高くなります。

・アクリル系塗料…耐用年数 約4〜6年

一番コストが低い塗料ですが、耐久性が劣っています。表面がなめらかでひび割れになり難いのが特徴です。

・ウレタン系塗料…耐用年数 約8〜11年

下地と密着する性能が高いのではがれにくいですが、臭いが強いのが欠点です。最近は臭いを抑えた水溶性のものなどがあります。

・シリコン系塗料…耐用年数 約10〜13年

汚れに強く、仕上がりがきれいで、長期間美観を保ちます。以前はアクリル系塗料が一般的に使われていましたが、現在はシリコン系塗料がよく使用されています。

・フッ素系塗料…耐用年数 約15〜18年

他の塗料と比べて最も耐久性に優れ、長期期間美観を保ち、汚れても水で簡単に落とすことができます。価格が非常に高価なのがネックです。

安価な塗料よりも、高価でも耐用年数が長い塗料の方が、長期的に見ると費用を安く抑えることができる場合もあります。

塗料を選ぶ際には、ご予算とともに、次回の塗り替えも念頭に置くようにすると良いでしょう。

③コーキング交換

コーキングとは、サイディングボードの繋ぎ目部分のゴム上の材料の事を指します。サイディングボードそのものに重大な劣化が無い場合には、コーキングのみのリフォームで済むこともあります。

・ひび割れや亀裂などの簡単な補修…数万円

・家全体のコーキングの交換…約15〜20万円+足場工事費

家全体のコーキング交換の場合、足場が必要になりますので、足場工事費として約10〜15万円程度が必要になります。

コーキング交換のみのリフォームは安く済みますが、サイディングボード自体にひび割れやチョーキング現象が起こっている場合は、やはり張り替えを検討することをおすすめします。

業者選びは慎重に。

数年前、訪問販売による外壁塗装等のリフォーム詐欺が横行し、社会問題となりましたが、専門的な領域であることからも、撲滅には至らないのが現状です。

業者の選定の際には、必ず複数の信頼のおける業者に見積もりを出すようにしましょう。

当社でも定期メンテナンス時に確認をさせて頂いておりますので、ご不明な点はお気軽にご相談くださいね。