Which buy 新築住宅 vs 中古住宅 買うならどっちが安い?

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新築住宅 vs 中古住宅 買うならどっちが安い?

ここに2人の優秀な住宅営業マンが…2人は同じ会社に勤務、1人は、新築住宅を販売する若きエース 新美(にいみ)さん、もう1人は、中古住宅を仲介する中年の星 古守(こもり)さん。今日は、社内ディベート(討論会)の代表として戦います。
テーマは、「新築住宅と中古住宅、買うならどっちが安い?」です。
では、2人の白熱の舌戦をご覧ください。

司会:
では、ディベートを始めましょう。
まずはお二人から、新築・中古を支持する立場で、第一声をいただきます。
新美:
購入したお客様にお話を聞くと、新築の木のにおいがたまらなくいいとか、夢がかなった実感がわく、というご感想を多くいただきます。
人生最大の買い物ですからね。新築一戸建てで、よかったということでしょう。たとえ、購入金額が高くても、それに見合うだけの満足感と安心が得られ、結果的には安く住宅を買うことができたと思うのです。
古守:
イメージってこわいと思いますね。風潮として、新築なら安心で中古住宅は不安とか、新築は中古よりも性能がよいとか、そのように感じとられています。
私は中年ですけど、仕事の実績なら若者には負けません。中古住宅だってよい物件はあるんです。築25年以上は確かに古いですが、築10~15年であれば、リフォームすることで快適に住めるのです。
司会:
中古住宅はイメージ的に損をしている部分があるかもしれませんね。でも、古守さんは見た目はステキですよ。
では、住宅の性能という点で、新築と中古はそれほど差があるのですか。
新美:
当社は、長期優良住宅といって、20年くらいでガタがくるのではなく、40~50年と住み続けられる住宅を標準としています。
安心・安全・快適に暮らせる目安となる、国が定める住宅性能表示制度の7項目で、最高ランクを獲得しています。
古守:
中古住宅にだって、住宅性能表示制度で最高ランクを獲得している物件はあります。
ただし、取得している物件が今はあまり多くないのが現状ですが。。。
新美:
新築住宅は、購入時にその住宅の性能に関する情報が詳しくわかりますが、中古住宅の場合は、築年数が経過した物件ほど、わからない状況になります。
新築は、保障面でもしっかりしていて、10年間の瑕疵担保責任が義務付けられています。
中古住宅を購入する場合、売主は瑕疵(建物が傾いたり、雨漏りがする等)を保障する責任は問われない場合が多いです。
古守:
日本は、中古住宅市場がまだ整備されていませんが、中古でもその住宅性能がよいとお墨付きをもらえる物件はあります。
中古住宅だからよくないだろうという先入観を持つのではなく、性能がわかる物件を探して検討することがよいと思います。
司会:
性能の話が、重要であることはわかりました。ほかに、比較方法はありますか。
新美:
住宅は、買って終わりではありません。毎日生活していると、当然、光熱費がかかります。
光熱費で一番金額が大きいのが、冷暖房費でしょう。住宅の気密性・断熱性が高いと、エアコンに頼らなくてもよいため、冷暖房費が安く抑えられ、それらが低いと高くなります。
司会:
鳥取県西部地方は公共ガスの整備が遅れていて、プロパン供給が多いエリアですね。
新美:
プロパンは、公共ガスよりもエネルギーコストが高いです。太陽光システムで発電した電気を使えば、光熱費が安くなります。
古守:
中古住宅でも、リフォームで太陽光発電システムを屋根に設置することはできます。
その際、屋根がその重みに耐えられるか検査をして、足りない場合は補強が必要ですが…
新美:
そう、中古住宅を購入したとき、リフォームする場合が多いと思いますが、その他にかかるのが、修繕・メンテナンス費です。具体的には、内部クロス、水廻り、外壁、屋根等のいわゆる維持管理の部分です。
購入時の建物の金額とそれから何十年間の光熱費やリフォーム、修繕・メンテナンス費の合計がその住宅の総費用ということになります。この総費用が、おおよそいくらぐらいになるかを想定することが、すごく大切で、結果としてどちらが安い住宅かを判断できるのです。
司会:
古守さん、だいぶ新美さんに押されてますよ。挽回してくださいね。
総費用の話がでましたが、新築と中古では、購入金額にどれくらい差があるでしょうか。
古守:
仮に、米子で土地60坪、建物30坪がほぼ同規模という条件で、目安は築20年の中古で新築の約半値ぐらい。新築で2,500万円なら、1,500万円程度。新築との差額は、1,000万円程度安い家というのがケースとして妥当でしょうか。
司会:
1000万円!?とても大きな差ですよね。
古守:
住宅ローンを長期で抱えるリスクを考えると、多少家に不便さがあっても中古の安い家でいいとう考え方は大いにありえます。
仮に、35歳で35年の新築住宅ローンを組んだら、払い終わる頃には、買った本人が老朽化しています。趣味や好きなこともろくにできずに、ひたすらローン返済のために働くなんて、なんのために家を買ったのだろうと考えちゃいますよ。
家の購入にすべてをかけずに、子供が独立した時、夫婦でリタイア後の生活を考えればよいのではないですか。
司会:
あっ、ようやく古守さんのしゃべりが滑らかになってきました。
つまり、自分の身の丈に合った住宅を購入すべきということでしょうか。
新美:
確かに新築は、中古よりも高いですけど、購入時に行政からお金の支援があります。
司会:
なるほど、お金のメリットという部分で、新築と中古の比較はできますか。
新美:
税制の面から、様々な優遇制度があります。例えば、住宅ローン減税やすまい給付金は、直接現金がもらえるケースです。
住宅ローン減税は、ローン残高から10年間所得税から控除されます。2,000万円の場合で10年間で約160万円くらい。
すまい給付金は、年収によって購入時に現金がもらえます。(10~30万円)
古守:
中古住宅もリフォームすれば、支援を受けられます。耐震、バリアフリー、省エネのリフォームで一定の要件を満たせば、所得税の控除を受けることができます。
また、住宅ローンを使用してリフォーム工事を行った場合も、ローン残高から10年間所得税から控除されます。
司会:
住宅は、お金が貯まってから買うべきですか。
それとも、まずは今買える住宅を検討しようという感じですか。
新美:
年収400万円前後の共稼ぎのご夫婦が、住宅購入を検討されるケースが最近増えています。
住宅用金利が史上最低を記録しました。2年前と比較して月々返済で約9,000円も安いのです。びっくりです。
月額5万円台でローン返済が組めます。2DKの賃貸住宅の家賃と比べたら、家賃がもったいないと思えてきませんか。
今後消費税が上がます。建築資材の価格も、人手不足で工事費用も上昇傾向です。
お金が貯まるのを待つ間に、金利や住宅の金額が上がれば、意味がありません。
つまり、数年待っていれば住宅が買いやすい状況になることは考えにくいのです。
司会:
今が買うのに、いい時期であることは、わかりました。
では、一体いくら借りられて支払えるかの資金計画をどのように考えればよいのですか。
古守:
住宅にばかり、お金をかけられる人は多くないと思います。これから住宅ローン以外にも、子どもの教育費や冠婚葬祭等にお金が必要になります。
その費用も踏まえ、住宅の購入金額をいくらにするか、ローン返済額をいくらで組むか、返済期間は何年にするかをじっくりと検討したほうがよいでしょう。
司会:
新築住宅か中古住宅かどちらを買うか検討する前に、まずは、資金計画について、専門家に相談してみることが、最初の第一歩かもしれませんね。
司会:
以上でディベートを終了したいと思いますが、最後に実際に新築と中古を比較した例をお見せします。
ぜひ、参考になさってください。

「新築住宅」と「中古住宅」のコスト比較

「新築住宅」と「中古住宅」を総コストという観点から両者を比較してみましょう。

簡易シミュレーション

共通項目
自己資金:250万円  ローン返済期間:35

40年間で比較すると、新築住宅の方が267万円安いです。※この結果はあくまで参考情報です。

■グラフ解説

新築住宅と中古住宅の総コスト比較(40年間)

新築住宅と中古住宅の総コスト比較(40年間)

新築住宅と中古住宅の総コスト明細(40年間)

新築住宅と中古住宅の総コスト明細(40年間)

上の事例以外でも、個別に新築住宅と中古住宅を比較してシミュレーションできます。
また、住宅資金に関する勉強会も定期的に開催しています。ご興味のある方は、アート建工のモデルハウスにお越しください。

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